インタビュー

小林 兼也

男性も家庭と仕事の両立を考える時代。家庭を犠牲にせず、キャリアアップを叶える。

小林 兼也

2006年に未経験で介護業界へ。グループホームで2年、介護付き有料老人ホームで7年働き、その中で施設長を5年間務める。2016年にエターナルキャストへケアマネージャーとして中途入社。現在は2人の娘を持つパパとして家庭を優先した働き方を大切にしながらも、エリアマネージャーとして活躍中。

子どもが生まれたことで変化した「仕事観」

娘ともっと一緒に過ごしたい

エターナルキャストに入社する以前に何度か転職を経験していますが、介護業界を離れるという選択肢はありませんでした。当時は仕事が第一。前職時代に「施設長をやってみないか」とお話をいただいた時にも、その気持ちは変わりませんでした。

心境に変化があったのは、一人目の娘が生まれた時。娘にとっていい父親でありたいという気持ちと、娘ともっと一緒の時間を過ごしたい、家族みんなで過ごす時間を大切にしたい、という想いが強くなっていって。このままの働き方でいいのか葛藤するようになったんです。私の中で「仕事>家庭」という価値観が「家庭>仕事」に変わった瞬間でした。

転職先探しで直面した現実

「家庭を優先した働き方」を叶えるためには、転職をしなければならないのが現実でした。家族と予定が合わせられるように、勤務時間・出勤日が決まっていることが第一条件。この先も長く介護業界で働くならケアマネージャーに挑戦したいなと思っていたので、ケアマネージャー未経験の自分を受け入れてくれることも仕事探しの条件の一つでした。

「勤務時間+固定休日+未経験OK」という条件に合致する求人はほとんどなく、転職活動は難航。シフトの融通が利く職場はほとんどなくて。だからエターナルキャストの求人を見つけた時は、ここだ!と思いました。面接で詳細を伺うと、育成担当がしっかりと決まっていて、未経験でもイチから育てられる体制なので“未経験ケアマネ”も歓迎だ、と。それで入社を決めたんです。

家庭を優先した働き方

土日は家族と過ごすのが当たり前に

今思い返してみても、エターナルキャストの待遇は手厚かったですね。勤務時間は9時~18時か8時~17時の2パターンのみ。お休みは曜日固定で土日休み。妻が教師をしていて、部活等で土日に不在が多いため、私が土日休みの職場で働いていることは非常に助かると喜んでいます。

入社当初は生まれたばかりだった娘も現在は7歳。第2子にも恵まれて、もう一人娘がいるのですが、彼女も5歳になりました。最近は土日になると一緒に買い物へ出かけたり、公園で一緒にへとへとになるまで遊んだり(笑)。私の休日は”子どもたちのもの”になっています。

家庭を優先した働き方に変わりましたが、仕事で困ることはありませんでした。もちろん大変だなと感じることはありましたけどね。一番大きかったのは「周囲の理解」があった点だと思います。仕事第一でバリバリ働く人だけが評価される会社ではないこと。そして何かあったときには、すかさず手を差し伸べてくれる仲間の存在。色々な人に協力してもらって、自分の大切にしたいものを守って来られました。

仕事を捨てたわけではない

家庭を優先したからと言って、仕事をないがしろにしたわけではありません。もともと出世欲が強いタイプではありませんでしたが、それでも評価してもらえるのは嬉しいものです。入社4年目の時に「エリアマネージャーにならないか」とお話をいただいた際も、これまでの頑張りを買ってもらえたこと、会社から期待してもらっていることが嬉しかったです。しかし同時に、これまでの「家庭優先」の働き方が崩れてしまうのではないかという懸念もありました。

そこで会社へ「私はエリアマネージャーになっても、家庭第一でいたい。それでもいいならやらせてください」と言ったんです。他の会社なら、せっかくの昇格になんて言葉を返すんだと言われるかもしれませんね。エターナルキャストはその逆で、それでもいいと背中を押してくれました。

新たなキャリアを積んだ今

仕事に対して想うこと

エリアマネージャーになり、現在は千葉県内にある2施設を担当しています。現場スタッフだった頃と比べると利用者様との距離は遠くなりましたが、この仕事も利用者様に幸せな人生を歩んでもらうために欠かせない仕事です。利用者様と行政や適切なサービスをつなぐ要として、なくてはならない仕事ですから、その責任感とやりがいを日々実感しています。利用者様のために自分の仕事がある、という点は現場スタッフの頃と変わらないですね。

変わった点は、利用者様のことだけを純粋に考えていればよかった頃とは違うということ。自分の理想を追い求めすぎると無理が生じてしまいますから、現場スタッフや関係機関と協力し合って、連携して仕事をしているのだという意識を大事にしています。

ひょんなことで気付けた温かさ

実は私、つい先月まで骨折で入院していたんです。家で蜂の巣を除去しようとしていたら、バランスを崩して…。かかとを骨折。全治2ヶ月。当然仕事も休職。子どもたちとも会えない入院期間。辛かったですね…(笑)。

身体が思うように動かせない、会いたいときに会いたい人に会えない。そんな不自由な入院期間を経験して、ちょっと不謹慎かもしれませんが利用者様の気持ちが少し分かった気がしました。職員も精一杯、衛生管理に気を付けて頑張っていますが、利用者様も色々な想いを抱えて頑張ってくださっているのだろうな、と。

一方で突然2ヶ月間仕事に穴をあけることになりましたが、職場のみんなは頼もしかったです。休職中も協力して仕事を進めてくれて。職場に復帰した時も何の引け目も感じずに、すんなりと戻れたのはみんなのおかげですね。きっと大変な思いもしただろうけど、決して顔には出さずに温かく迎えてくれたことが嬉しかったです。本当に優しい会社だなと、改めて感じました。

未経験者の背中を押したい

エリアマネージャーになって、変わったことがもう一つ。新人教育や研修講師を担うようになったこと。会社の理念や方針を「浸透させていく」立場に変わったんですね。世の中が大きく変わって、去年は通用していたことが今年は通用しないということが頻繁に起こるのが現状。解釈にズレが出てしまわないように、うちの会社はこう考えているんだということを嚙み砕いて伝えていかなければいけないなと実感しています。

また、前職で施設長だったときに離職率ゼロを達成して表彰をいただいたことがあるのですが、その時に学んだのは、会社は「人」がいて初めて成り立つということ。人あってこその会社ですから、これからも一緒に働く人のことを大切に育てていきたいです。

私自身がケアマネージャー未経験でこの会社に入社していますから、未経験の方を受け入れること、そして一人前に育てることも私の中で大きな一つのテーマになっています。私の後に続く未経験者をどんどん増やして、いい連鎖をつなげていけたら嬉しいですね。

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